独立行政法人国立青少年教育振興機構平成24年度「子どもゆめ基金」採択事業
外国籍児童のためのデジタル日本語教材『子どもの日本語1.2.3.』
(1)教材について:
「子供にわかりやすい内容」、「使いやすい教材」、「すぐに役立つ教材」、「保護者も一緒に学べる教材」です。アニメーションによるデジタル映像があり、カラフルなイラストも親しみやすく、児童が興味や意欲を持って学校生活を送ることができるようになります。DIALOGUEでは、アニメーションを通して、主人公やその友だちの会話を中心に、その課で学ぶ文型が出てくる会話を学びます。CATCHでは母語の助けを借りながら文法を理解します。CHALLENGEでは、プリントして自分で問題を書いてみたり、問題を見ながら答えを言ってみたりして練習します。最後に答えを見て確認します。子供を中心に繰り広げられる学校生活の場面では、明日の学校生活がきっと待ち遠しくなると思います。この教材を学習することによって、基礎的な日本語力がつき、公立小学校や中学校で、安心して他教科学習へと発展が可能になると信じています。 |
(2)教材の成果目標:
・小学校・中学校の新渡日外国籍児童への日本語指導や取り出し授業でも使用できます。 |
・帰国か定住か未定の外国籍児童も楽しく勉強できます(例:ブラジル人学校、母語保持教室など)。 |
・着実に文法力をつけることができます。 |
・海外で日本語を学ぶ児童のためのテキストとしても利用できます。 |
・日本語の普及に貢献します。 |
・国際的に活躍できる人材の育成に貢献します。 |
・留学生の増加にもつながります。 |
・帰国した児童の祖国と日本を結ぶ架け橋となる人材を育てます。 |
・いじめや格差のない多文化共生社会を目指した日本社会の構築に貢献します。 |
(3)教材の特色:
新規性 | 成人外国人学習者対象ではなく、子供を対象とした文型積み上げ式のデジタル日本語教材で、楽しく学ぶことができます。 |
優秀性 | 学ぶ学習項目が明白で、練習問題を多く含み、段階的に文法力を定着させることができます。 |
独自性 | DIALOGUEはアニメーションを見ているようで、子供の視点を重視しています。 |
市場性 | 公立小中学校でも、渡日した時点のレベルによって、どこからでも使用することができ、公立小中学校の補助教材としても使用できます。 |
実現性 | 第1課~第56課には、アニメーションによるDIALOGUE、CATCH&CHALLENGEでは文法練習があります。文法やことばがわからないときは、英語、中国語、韓国語、ポルトガル語の説明を見ることができます。 |
安全性 | 専門用語や差別的語彙はなく、安心してステップアップできます。漢字には一部ルビがつき、外国籍児童の保護者も一緒に学ぶことができます。 |
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*非営利目的の青少年教育活動で使用する場合には、ご利用くださいますようお願い致します。 |
◎『子どもの日本語1.2.3』関係者一覧
日本語テキスト
福岡昌子 | 三重実践日本語教育の会 代表、三重大学国際交流センター教授 |
井川順子 | 三重実践日本語教育の会副代表、三重県立津工業高校非常勤講師 |
(文化庁委託事業長期ボランティア日本語教師養成講座「三重大学ボランティア日本語講師養成講座2007修了生) |
真澄冨子 | 三重実践日本語教育の会副代表、津市国際交流協会理事 |
(文化庁委託事業長期ボランティア日本語教師養成講座「三重大学ボランティア日本語講師養成講座2007修了生) |